病院のご案内

  1. ホーム
  2. 病院のご案内
  3. 臨床教育と研修

臨床教育と研修

副院長 金万 和志 (こんま かずし)

当院は地域の基幹病院として高度専門医療や救急医療を担っていますが、教育研修についても非常に力を入れています。
特に医師の臨床研修については1972年に臨床研修病院に指定されて以来、若手医師を指導育成してきた40年に渡る伝統があります。2004年に新臨床研修医制度が発足して後も、意欲的で個性的な研修医が全国から集い、お互いに切磋琢磨する中で成長していく教育現場が生まれています。
また看護師や薬剤師をはじめとするコメディカルの人達の研修教育にも力を入れています。看護師の新人教育システムは定評があり、薬剤師のレジデント制度導入は教育レベルの高さを誇っています。

日常の医療現場で職種や世代を超えて教え合う環境が整って行くことが、チーム医療を支え診療レベルのアップにつながって行くものと確信しています。今後もこの「教え教えられる文化」が深く根付いていくことを願うとともに「医療現場にいつも教育がある」と言われる病院でありたいと思っています。

ページの先頭へ戻る

臨床研修センター長/総合内科部長 藤本 卓司 (ふじもと たくし)

研修医、医学生の教育に力を注いでいます!"1000分の1"を担います!

"子は国の宝"と言いますが、医学生、研修医はまさに"国の宝"であると思います。

医学部の教育のみならず、2年間の初期臨床研修にも多額の国の予算が充てられており、まさに国策として医師養成がなされているわけです。市立堺病院は毎年8名の初期研修医を受け入れています。日本の医学部定員が約8000名ですから、日本全体の"1000分の1"の初期臨床研修を担っていることになります。

近年、よく"どの大学医学部を出たではなく、どの病院で研修したか"である、などと言われるようになり、研修病院の序列化が進み、医師の偏在に拍車をかけています。本院は都市部に在り、かねてより臨床教育にも熱心に取り組んできたことから、幸い毎年多くの医学生が応募してくれます。しかし、上で述べたような研修病院の序列化には強い違和感を感じます。毎年卒業する約8000名の医師の卵は一人ひとりがまさに"国の宝"であり、都市部で研修しようが、過疎地で研修しようが、また東京や大阪などの首都圏で研修しようが、中央から離れた地域で研修しようが、同じ質の臨床研修が保障されなければなりません。

本院は、たしかに研修医、医学生の教育に力を注いでいます。その詳細はホームページをつぶさに読んでいただければ分かっていただけると思います。ただ、私たちが臨床教育に力を入れているのは、けっして自分たちの病院や堺市のみの医療内容の充実や人材の確保を目的としてはいないつもりです。日本の臨床研修がよい意味で標準化され、日本のどこに住んでいても等しく患者さんが良い医療を受けることができるよう、全国各所に展開して活躍することのできる医師の育成を考えています。

初期研修の2年間は、医師として基本的な知識と技能を習得する大切な期間です。各人がどの科に進むかには関わらず、"国の宝"として本院すべての職員が熱意をもって教育に当たるよう、本院の臨床教育を発展させたいと思っています。

ページの先頭へ戻る

看護局長 千葉 鐘子 (ちば しょうこ)

病院の中で最大の組織である看護部門にとって、人材育成は最大の課題です。

看護師は基礎教育を終え、臨床の現場で様々な経験を積み重ね、専門職として成長します。当院ではまず、看護師として実践的看護のできるジェネラリストの育成に取り組んでいます。新人臨床研修制度は、取り組んで3年目を迎えました。毎年、評価しながら改定を繰り返し、現状の問題に対応しながら育成しています。その他、現任教育としてクリニカルラダーなど、ニーズに対応できる多様な教育プログラムを企画・運営しています。看護師一人ひとりの個性や適正の多種多様化に備え、個人の希望する専門的スキルアップも積極的に支援しています。特に、専門・認定看護師の育成では多くのスペシャリストが活躍しているところです。現場の看護師が指導を受けながら、スキルを高め、良質のケアへ活かすこともできます。また、真のチーム医療の構築には、コーディネーターとして看護師のパワーが不可欠と考えています。チーム医療をマネジメントできる看護師の育成にも関わっています。

このように当院での人材育成は、看護師が日々の業務を自律的に考え、行動できるよう看護師の自律を支援していくことを基本的な考えとしています。その為には、個々のやる気が引き出せる職場環境、組織風土の醸成が重要です。多くの課題はありますが、看護部門の自律した組織の中で、これからも貴重な人材が育つよう今後も一人ひとりを大切にした組織を目指してまいりたいと考えています。

ページの先頭へ戻る

薬剤科部長・八野 芳已 (はちの よしみ)

【薬剤科における「教育」に係る3本柱】
1.薬剤師職員を対象にした教育

教育は与えられるという受け身的側面が多いですが、本来知識技能は自ら獲得するべきものとの考えから、職員一人一人が仕事を通して、好奇心・取組姿勢を高め、学習に必要なものを自己判断し、それを達成するために研修を自分で立案、実行、記録、評価するシステムCPD(Continuing Professional Development、生涯を通じた職能開発)を基本として日常業務に取り入れています。

2.薬剤師免許取得者を対象にした教育

薬剤師レジデント制を導入して、専門性の高い薬剤師を養成します。現在の薬剤師免許取得者は大学教育では臨床に関する教育科目が少なく知識技能が不足していることから薬剤師レジデントとして2年間実務を通して病院薬学を学びながら臨床に特化した知識技能を習得してもらいます。また、薬学6年制を終えた新薬剤師も大学での実地勉強の期間も5ケ月程と決して十分とは言えず、よりスキルアップさせる必要があることから本レジデント制の活用を期待します。

市立堺病院薬剤師レジデント制度について

3.薬学生を対象とした教育

2010(平成22)年度から薬系学生の病院・薬局での長期実務実習が始まり、当院においても1期11週(約2ケ月半)を3期受け入れています。この11週の期間において病院薬剤師の仕事を学習して、臨床現場での薬剤師の活躍を実感しています。