バイタルチェック、病状の観察、家族の相談など訪問看護師の仕事は多岐にわたります

幅広いケアが求められます

高齢者の増加、入院期間の短縮、在宅療養を前提とした保険制度の見直しなどにより、自宅療養者あるいは体の自由が利かなくなった方、ターミナルケアが必要な方の自宅を訪問し、療養上の世話や医療的なケアを行う訪問看護の必要性がたかまっています。

老人訪問看護制度が導入され、早20年が過ぎましたが、現在では全国に約6500ヶ所の訪問看護ステーションが開設されるに至りました。また、病院や診療所の訪問看護部門、民間企業が行なう訪問看護サービスもあり、多くの看護師が働いています。

訪問看護は介護保険や健康保険による利用が可能ですので、サービスの対処となるのは高齢者に限らず、働き盛りの年代の方や難病を抱えた小さな子供もおり、利用者が抱えている疾患や症状は非常に幅広いものになります。そのため、かかりつけ医師との連携は行うものの、基本的に1人で対応する訪問看護師には看護知識とスキル、判断力が求められます。

仕事の内容は、血圧や体温測定等のバイタルチェックに始まり、病状の観察や療養上のアドバイス、医師の指示による医療処置、入浴や排泄の介助、褥瘡のケア、リハビリ指導、医療機器の管理、利用者のご家族の相談に応じる…など多岐にわたります。

新人看護師が臨床現場を経験せずに入職しても、1人立ちできる教育体制が整備されている一部の大手訪問看護ステーションをのぞき、看護師の資格を取得して最初に訪問看護師を目指すのは困難です。この分野での仕事に興味のある方は、まず病院やクリニックで数年間の臨床経験を積むのが一般的となっています。