妊娠・出産、育児のブランクが不安な看護師を対象とした復職支援セミナー

同じ悩みを抱える仲間も参加

厚生労働省の「看護職員需給見通しに関する検討」によると、看護師の資格を持ちながらも業務に従事していない「潜在看護師」は全国に約55万人いると推定されており、その多くは出産と育児が理由で前の職場を去っています。

しかし、育児が一段落して「もう一度看護師として頑張りたい!」という気持ちになっても、数年間のブランクで鈍った、あるいは忘れてしまった看護の知識や技術が不安なため、復職への一歩を踏み出せないでいる方は少なくありません。

せっかく取得した看護師の資格が活かされないのは医療現場にとって大きな損失ですし、慢性的な看護師不足を新規学卒者で補うには限界があります。そこで注目されているのが、潜在看護師の皆さんに医療技術や知識を再習得してもらい、職場復帰を促進しようという「復職支援セミナー」です。

現在、多くの医療機関や自治体、ナースセンター等が復職支援セミナーを開催しており、その内容は現役の看護師の指導の下、看護技術(採血、注射、輸液、褥瘡など)の復習をはじめ、最新の医療機器の取り扱い、検査データの見方、判断の仕方、医療事故や院内感染の防止に関する講義、そして病棟の見学ツアーなど、実践的なものになっています。

施設によりセミナーの実施期間は様々ですが、病院等での看護現場の研修では5日~15日など長期のものもあります。実際の医療現場で行われる研修の場合、看護の知識や技術だけでなく、子育て中の方は子供を預ける体験から生活のリズムをどのように配分すればいいのかを大まかに把握することができますし、また家族には、妻や母親が再び働くという生活環境の変化を類似体験するいい機会にもなります。

既に多くの先輩看護師さんが復職支援セミナーを通じて、病棟や外来、健診等の看護業務に復帰を果たしています。潜在看護師の「即戦力化」が急務となっている今日、セミナーを実施する医療機関は今後も増えていくと予想されますので、ブランクが足かせとなって現役復帰を躊躇されている方は、是非一度参加してみて、同じ悩みを抱えた仲間と一緒に勉強してみませんか?