結婚・出産後も看護師の仕事が続けられる環境が整備されてきました

母親の経験を看護に活かす

病棟に勤務する看護師の場合、交代制で夜勤がありますし、いつも決まった日に休日となるわけではありません。仕事内容も体力が問われることが多いため、結婚して子供が生まれたら、家事や育児と仕事の両立は可能なのか不安に思う方は少なくないと思われます。

近年は家事や育児に積極的な男性が増えており、テレビや雑誌等では「イクメン」という言葉もよく見聞きしますが、社会全体で見ればまだまだ少数派ですし、一時的な流行で終わる可能性もあります。なによりも、どんなに協力的な男性でも出産は女性しかできません。

離職した看護師を対象に日本看護協会が行った調査によると、職場環境の要因を除いた離職理由の上位として、「結婚」「妊娠・出産」「育児」などが上位を占めていました。これらのライフイベントを迎えたとき、退職を選択する人は少なくないということが分かります。

一方で、仕事と家事・育児を両立している看護師は少なくありません。同じく日本看護協会が行った調査(2009年)データによると、看護師の既婚率は54%となっており、結婚している人の半数は子供がいる(平均2.1人)と回答しています。

これは以前に比べて、働きながらでも育児が出来る環境を整備している病院、あるいは育児の支援制度が少しずつですが、整ってきたためです。産前産後休暇に加え、「育児・介護休業法」によって育児休暇は取得しやすくなりましたし、休業期間も長くなっています。

また病院の敷地内に保育所をつくり、保育所の補助を行っている病院もあります。そのほか、1日あたりの勤務時間を短くする「短時間勤務制度」、時短勤務ながらも待遇は正職員に準ずる「短時間正職員制度」、妊娠者への夜勤免除などを導入し、中堅看護師の離職防止に努めているところもあります。