給与や労働時間だけでなく、社会保険、教育プログラムの充実度も重要

夜勤の回数で差が出ます

看護師の給与も他の業種と同様に、年齢や勤務年数、働く場所によって差があります。国立病院機構の病院に勤務した場合には、医療職の国家公務員に適用される「医療職俸給表(三)」に基づいて算出されます。多くの地方自治体や民間の病院も、これに準拠して基本額を決めています。

日本看護協会が調査した新卒看護職員の月額給与によると、病院勤務では平均29万3000円(3交代制で月8回の夜勤を想定した税込給与総額)となっています。新卒者の給与としては高いといえますが、5年、10年と経験を積んでからの給与の上昇は他の医療職よりも緩やかで、責任の重大さと労働時間を考慮すると必ずしも「満足」とはいかないようです。

看護師の月々の給与は「基本給」と「夜勤などの諸手当」の総額で支払われるため、夜勤回数によって総額は異なってきます。夜勤手当の平均額は、3交代制準夜勤で4400円、3交代制の深夜勤で5500円、2交代制夜勤で1万1200円となっています。夜勤手当の額、夜勤の回数も病院によって差があるので、就職先を決めるときには給与の総額だけでなく、必ずその内訳と具体的な勤務条件を総合的に見て判断するようにしましょう。

他の医療職に比べて、看護師の仕事はハードといわれています。1週間の所定労働時間は短縮傾向にあり、40時間程度の病院が増えていますが、サービス残業が非常に多い病院もまだまだ少なくなく、改善の余地があります。

休日については、約70%の病院が完全週休2日制を導入しています。また、休んでも給与が支払われる「年次有給休暇」を見てみると、正職員の所定有給休暇日数は平均18.5日となっていますが、全部使い切る人は稀で、取得日数の平均は8.4日となっています。

給与や労働時間だけでなく、各種社会保険や住居、育児に関する待遇も重要です。経営基盤が安定している大病院ほど充実度が高く、職員寮として1人用のマンションを借り上げるところが増えています。

また、育児支援の一環として、病院内あるいは近隣に保育所を設けているところ、スポーツジムなどを格安で利用できる環境を整えている病院も有ります。そのほか、新人の教育やキャリアアップの研修制度、資格取得の支援制度などが実施されています。