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手足のしびれ

しびれとは | しびれが気になる方へ

 「手足のしびれ」について、現在しびれでお悩みの方のため、簡単ではありますが説明させていただきたいと思います。

1.しびれとは

 患者さんの訴えは一言で“しびれ”といっても色々です。しかし、よく間診すると「触った感じが鈍い、わからない」「触ると痛い」「ビリビリする、変な感じがする」といった知覚(触った感じ)の色々な異常がしびれと表現されているようです。しびれとは知覚障害と言っていいと思います。

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2.しびれが気になる方へ

 正常な知覚のあり方について説明します。例えば足の親指を触るとわかります。このとき触ったことを足の親指から頭まで、「さわった!」と伝える道筋があります。それは末梢神経(手足の神経)→脊髄(背骨の中の神経)→脳(頭の中)の順に足先から背中を伝って頭まで上る道筋でこの道筋に異常があると“しびれ”を生じます。こうなるとしびれは恐い神経の病気かと考えられる方もおられるかと思いますが正常な人でもしびれることはよくあるのです。例えば腕枕・正座の後のしびれ、寒い日のしびれ、打撲後のしびれ、空腹時のしびれ、高齢(80-90歳)の方のしびれなどです。これらは一時的なもの、もしくは軽いもので特に治療を要しないことが多いです。
 では、それ以外の明らかに異常と思われるしびれ、異常かどうか自分で判断できないしびれは受診されるのが賢明かと思います。一般に整形外科では頚部以下の疾患を主に扱っておりますが、整形外科ではしびれ全般についても相談にのっており、気軽に(心配牲な方もどうぞ)受診していただけたらと思っております。実際に受診していただくと間診、身体検査、そしてレントゲン等の画像検査などを併せて総合的に診断を下しています。(脳の異常等によるものであれば脳神経外科に、特殊なものについては神経内科に紹介させていただいています) 検査はレントゲン、CT、MRI等の最新の器機を用いて、患者さんにとって楽にそして正確に検査できるようにつとめております。

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 ここで、しびれを生ずる主な疾患について列挙してみます。

1)変形性脊椎性

 加齢に伴う脊椎(背骨)の変形によりその中を通る脊髄、神経に障害を生じる。40歳以上の男性に多い。症状は四肢のしびれ、痛み、脱力による歩行困難、排尿排便障害である。著しい脱力、歩行障害や排尿障害を伴う場合は治療に手術が必要なことが多い。

2)椎間板ヘルニア

 背骨を構成する骨と骨の間の軟骨を椎間板といい、それが突き出すこと(英語でヘルニアという)を椎間板ヘルニアという。突き出す方向には脊髄、神経があることが多く、そのために四肢のしびれ、疫痛、歩行困難、排尿排便障害をきたす。年齢的には20〜40歳台に多く、症状の進行は急である。同じく、重症であれば手術が必要なことが多い。

3)手根管症候群

 手首の手掌側に親指から中指にいく神経(正中神経といいます)の通り道があり、それが障害を受けると親指から中指にかけてしびれを、重症になると指が動きにくく、力が入らなくなる。中年の女性に多い。放置すると完全に回復することが難しいため、手術が必要になることが多い。

4)肘部管症候群

 肘の内側に、小指や薬指にいく神経(尺骨神経)の通り道があり、そこで神経が障害されると小指にしびれを生ずる。治療は手根管症候群と同じで、手術が必要になることが多い。

5)骨折、脱臼、切創(切り傷)に伴うしびれ

 受傷した部位で骨、血管のそばにある神経が障害されてしびれを生ずることかある。受傷直後では症状を呈することがなくても、後で障害を残す場合かあり、予防のためにもできるだけ早期に整形外科を受診することが望ましい。

 以上、主な疾患とその要点について述べましたが実際手術に至るのは少数で、ほとんどは投薬、リハビリ等で軽快をはかることが多いです。しかし、手遅れになると重篤な後遺症を残すものがあり、気になるようでしたら是非、受診をお勧めします。

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